編集後記   第6号

 月日の経つのは早い。
 年二回の発行なのに、あっと言う間に期限が来てしまう。
 五号を一応の区切りとし、今回の六号は一新した形で作成に当った。

 お気付きと思うが、表紙を変えてみた。「飛行船」の創刊に当って、素晴らしい表紙画を提供して下さった長尾弘久氏の原画を大切にしながら、デザインを工夫した。
 会員の心構えも刷新した筈。
 第一回「飛行船文学賞」に応募下さった高木純氏が、新しく会員として加わった。これで会員は十名となった。
 会費なしを始め、会則など一切不要の「飛行船」。会員であることの唯一の条件は、作品を発表することである。短くてもいい、詩でも短歌でもエッセイでも、何でもいいから発表することを義務付けている。書かざる会員は存在しない。ただし、本を買って下さる賛助会員、応援会員は大歓迎である。
 そんな代表である私の意思を十分に汲んで、今号もいい作品が出揃った(と思う)。
 書き慣れてきたのか、悩みながらも、苦しみながらも、期限には提出してくれる。編集者としては大助かりだ。おかげで、小説七編、評論二編を掲載することができ、充実した内容になったと自負している。
 恒例の「招待」も、どうしようかと迷っていた矢先、エッセイストとして活躍しておられる六田靖子(むつだきよこ)さんに、ある会合で同席した際お願いしてみたら、快く引き受けて下さった。六田さんの軽妙でエスプリの利いた作品は定評がある。お楽しみいただきたい。
 いろいろな所へ贈呈させてもらっているが、作品を読んでの感想や励ましをたくさん頂戴する。そんな応援の声に元気をいただき、また、辛口の批評も糧として会員に伝え、一層努力をしようと手綱を引き締め合っているところだ。
 今回、各地で活躍されている同人誌で、今までに取り上げられた批評をまとめて掲載し、読者の方々にも紹介させてもらうこととし、「季節風」として特集した。
 だいたいに於いて好意的であり、過ぎたお褒めもあって恐縮しているが、老いの深みに向かっていく中での、最後の仕事(道楽?)と思い、踏ん張っている身には嬉しい限りである。「季節風」は、半年毎に向きを変えて定期的に吹く。風向きが反対になる。作品の批評も、いい時ばかりではないだろう。酷評されることも、無視されることもあって当然だ。定期的に吹く季節風に逆らうことなく、しっかり受止めていきたいと思っている。
 平成二十二年秋には、この徳島の地、三好市で、「全国同人雑誌フェスティバル」が開催される。多くの同人雑誌愛好者や担当者が一堂に集う。我が「飛行船」も、主催地徳島の同人誌としての存在を、大いにアピールしたいところである。
 今後の一層のご支援をよろしくお願い致します。